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社員インタビュー
/2021.03.04

【ひと】前嶋 流聖(まえじま りゅうせい)

今は、とにかく一つずつ役に立てることを増やして、早く先輩方に追いつきたい。
将来的には、ひとりでもバンバンいろんなものを作れる社員になりたい。そうすれば、今まで教えてくれてきた人たちへの恩返しにもなるかな。

ベンディング / 2019年入社

- 先日、全社集会の最後に社内成人式がありましたね。ご自身と親御さん、それぞれに会社からお祝いが贈られました。

はい。母も喜んでいました。成人式を祝ってくれたとしても、本人に「おめでとう」と言うくらいかと思いましたが、贈り物まで、しかも、ここまで育ててくれた家族にもお祝いを渡す。そこに驚いたようです。「気遣いのある会社だね」と言っていました。

- お祝いを受けたときの、前島さんの言葉が印象的でした。

「僕はゼロスタートです。まだ分からないことだらけだけれども、いつか先輩方に追いつき、さらには追い越すことを目標にしています。だからたくさん聞くと思います。たくさん教えてください。」

そもそも祝ってもらえるとは思ってもみませんでした。会議の始まる直前に「(お祝いをするので)何か一言コメントを」と声を掛けられ、嬉しい反面、恥ずかしい気持ちもあって、もう「嘘でしょ?」って、頭が真っ白になりました。でも、有難いことなので、「少し前から思っていることを言ってみよう」と思いました。

今、所属している部署は、たとえ忙しい時でも、誰にでも簡単に手伝ってもらえるような仕事ではない。だから今は、とにかく一つずつ役に立てることを増やして、早く先輩方に追いつきたい。
「将来的には、ひとりでもバンバンいろんなものを作れる社員になりたい。そうすれば、今まで教えてくれてきた人たちへの恩返しにもなるかな」そんなふうに思っています。

- 一目惚れした工場見学

就職活動中は、藤精機の前に1社だけ見に行きました。家電や空調設備の修理や設計、製造の会社です。周りで作業している人はすごく良い人たちだし、楽しそうだけど、「どうかな?」という疑問が残った。覚えたら家でも使えて便利だろう。でも「便利だな」だけで、「面白い」とは思わなかった。

そこで偶然、「藤精機の説明会があるから、好きな時に来てもいいですよ」という話があった。「まあ、行ってみるか」って、軽い気持ちで見に行きました。

僕はもともと、機械が動くのが大好きなんです。テレビでも機械が何か作っているところが映ると、「おもしれ―!」って、何時間でも見ていられる。そんなところがあります。

工場見学は、工程順(抜き、曲げ、溶接、金型・プレス、マシニング、組立)に回らせてもらいました。もう最初の抜きの時点で「スゲー!面白い!」「一日でも二日でも、まるまる見てられるぞ」「お、カワイイ」って。だってアイツ(抜きの設備)、でかい体しておきながら、スゲー細かい動きしているんですよ。もう「かわいいぞ!面白いぞ!」って、気づいたら夢中になっていた。

そのあと、一通り流れに沿って見せてもらうと、「面白い。この中のどれか一つでもできるようになったらスゲーじゃん。これこそ手に職じゃん!」と思いました。
「ここで働けたら面白い。絶対続けられるんじゃね?」、そういう気持ちが湧いてきて、「できればここで働きたいな。ここに就職出来たら嬉しいな」と膨らみました。僕としては、「仕事が面白くて続けられる」ということを重視していたので、「ここ受けるしかないでしょ!」と心が決まった。

- 内定から配属まで

就職の面接に合格した時、「(入社までの間、)アルバイトさせてくれませんか」とお願いしてみました。すぐにOKが出て、その時はユニット課で、6、7ヶ月くらいアルバイトさせてもらいました。
グループリーダーはじめ、全員にすごく良くしてもらっていたし、それに元々、組み立てることも好きだし、仕事も覚え途中だから、このままユニット課に配属になったら嬉しいな、と思っていました。

- 配属希望の変化

研修中(藤精機では、入社~配属前の一定期間、全ての部署で現場研修を実施)はいろんな人から配属希望を尋ねられて、最初のうちは「ユニット希望」と答えていました。

ベンディングには、入社後の研修で3日間いさせてもらいました。実際にやってみると、「難しいけど、これできるようになったらすごいじゃん!」という気持ちになった。そこから、更に3ヶ月間研修させてもらって、ちょこっとずつできるようになると「面白い!」って思えてきました。3ヶ月の研修を経て「ベンディングが一番面白い!」と気持ちが固まりました。

色々やらせてもらっているうちに気持ちも変わってきたので、「やっぱりベンディング希望」と答えるようになりました。
そうしたらベンディングに配属してもらえたんです。確かに、「希望を言ってくれれば、会社としても、極力そこに配属したい」と何度か話されたこともありました。一番やりたいところに来られて、本当に良かったです。

せっかく、自分が一番入りたいと思っていた部署に入れたので、できるだけ早く仕事を覚えて、難しい曲げもできるようになりたい。そうやって先輩方に少しでも近づくことができたら、それが、この面白さを教えてくれた先輩方への恩返しになるんじゃないかな、と思っています。なかなか、覚えるのも難しいのですが。

藤精機は、配属に限らず、要望があるなら、それを言えば、まあ時間はかかるんですけど、叶えてくれるかな、と思います。
ユニット課でも、何かの機械が必要で、要望を出していたものが導入されて、今使っているそうです。そういう話は他にも時々聞くので、その点、良い会社だな、と思うところです。

- ベンディングは、誰にでも簡単に手伝ってもらえるような仕事ではない

僕がしているのはベンディング、つまり曲げの作業です。計算をしながら、図面通りに仕上げるためにはどれくらい角度を入れるか、などの調整もしていく。集中力のない人だと、ヘタをすれば大怪我もしかねない。図面も正確に読めないといけないので、実際にやって覚えないとできない仕事です。他の部署の場合、今日来たばかりの人に頼むことができるような作業も何かしらありますが、曲げにはそれが殆どないのです。
社内にはベンディングの経験者が数人いると聞いています。とはいえ経験者の人数が少ないので、どんなに忙しい時でも他部署に応援を呼べないという、厳しい状況もあります。

- 具体的な仕事内容は?

ベンディングは、見ているだけだと、分かりにくいですよね。

例えば製品を曲げる前、表裏を間違えていないことを図面で確認する。とても大切なステップです。新しくプログラムして、初めて製品を曲げるときなどは、特に注意が必要です。いろんなことを何重にも確認しながら、やっと実際に曲げることができる。
角度の調整もします。例えば10mm±0.2mmであれば、「公差±0.2mm以内であればOK」って、確認してから次の工程に流します。
曲げ順は特に難しいです。例えば5回曲げで一つの製品ができる場合、複雑な曲げがどうしても出てくる。そんな時に曲げ順を間違えると、突き当てにきちんと当たらなくなったり、既に曲げてある部分が金型にぶつかったりして図面通りの加工ができなくなる。寸法や形が違ってしまうため製品として使えなくなってしまう。
だから、金型を間違えないでセットする。表裏を間違えないで、順番を間違えないで曲げる。もっと他にも説明しきれないほどたくさんあるのですが、とにかく確認することで今は精一杯です。

先輩方はもっと複雑な曲げの時でも、そういったことを全て計算しながら作業をされている。僕は、まだまだ、そこまでいきません。

- 本当のプロとは、より良くすることを考え続ける人

先輩方のすごいところは、曲げるたびに、常に次の改善を考えながら作業していることなんです。例えば金型の本数、ステーションと呼びますが、過去のプログラムではステーションが3つあったとすると、「これを1つにできないか?」とか。ステーションの数を減らすことができれば、一ヶ所で同じ体制のまま作業を継続できます。そうすれば時間的にも体力的にも、効率が一気に良くなります。実際、僕もこの種の改善を目の当たりにしたことがありますが、本当に変わるんです。
そんなことまで考えながらやるって、本当にすごい。だって、僕なんかいっぱいいっぱいの時に、ですよ。

本当のプロというのは、「早い・上手い」だけではありません。どんな時も改善策を考える。より良くすることを考え続ける人なんです。

- 仕事のしやすさ、居やすさ

今は、曲げが3、4回のものであれば、プログラムも自分で作っています。寸法公差が厳しいものは、先輩や上司に確認してもらいながらやっています。時間はかかりますが、それも勉強だから。僕にできそうなものは、リーダーが全部台車に載せて渡してくれます。「できそうなものはやってみてね。難しかったら言ってくれれば見るよ」って。実際、難しい時は、誰に聞いても区切りの良い時に教えてくれる。僕にとっては仕事がしやすい環境です。

それと、僕は喋るのが苦手なんです。休み時間には先輩方から話しかけてくれて、そんなところ、結構居やすいかな。

- 毎朝始業時に理念を唱和しています。前嶋さんにとって「幸せな社会」とは?

「幸せ」というのは、個人が考えることであって、人それぞれで全然違うものです。なので、「幸せな社会」と一括りにするのは、正直おかしい。だから「幸せな社会」は、ないと思っているんです。
そもそも幸せの基準もよく分からない。今の僕が思う幸せは、とにかく何も考えないで休むこと。
大きく見て将来の幸せというのは考えていないので、全然分からないです。僕は幸せってものをそもそも感じたことがないので。

- 個人的には、例えば「改善策を思いついて、実際に動き始める瞬間」には「幸せ」を感じます。サッと流れて消えてしまうけど。

それは僕も同感です。瞬間的なものですよね。

「社会づくり」については、国が儲かるような生産率を「幸せな社会づくり」と考える人もいるかもしれない。別の見方では、僕たちが作ったものが、安全に使用できて、さらに低コストで使える。そんな製品であれば、買う人から見たら幸せなのかな。

- これから働く皆さんにメッセージをお願いします。

過去にこんな分野を勉強したから「できるだろう」とか、「とにかく仕事してお金もらえればいいや」とか、そういった考えはやめた方がいい。
将来的に、「本当にここで働き続けられるかな?」ということをしっかり考えてから、働く場を決めてほしいと思います。僕の場合、「仕事自体が面白い」と思えることが、「働き続ける」ための重要なポイントです。面白いから、難しくても少しずつ覚えていける。
社会人になって1年足らず、まだまだ浅い僕がこんなことを言うのはどうかと思いますけど……。

- 貴重なお時間をありがとうございます。これからも安全第一で。

こちらこそありがとうございます。

(2020年1月 インタビュー実施)

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