FCV(燃料電池自動車)に燃料を供給する水素ステーションでは、800気圧以上の高い圧力で水素を貯蔵しています。
水素は、発電の際に排出するのが水だけであると同時に、余剰電力等を水素に変換することで貯蔵が可能となるため、再生可能エネルギーとの親和性も高いクリーンなエネルギーです。
一方、分子が極めて小さいために、他の気体であれば問題ないような微細な隙間からでも漏洩してしまいます。また、高圧の水素にさらされると、金属が脆くなってしまいます。
藤精機では、このような高圧水素にも耐えられるような配管溶接を高品質かつ安定的に行うため、H29年度より経済産業省の補助事業として自動溶接機の開発に取り組んできました。
この自動溶接機は、水素ステーション建設のハードルを下げ、漏洩リスクやメンテナンス・コストも下げ、さらには安全性を高めよう!というミッションを担ったスグレモノ。
地球環境保全や再生可能エネルギーの利用促進への貢献を目指し、ひいては、持続可能な社会の実現を目指して、更なる品質向上に励んでいます。
(写真はFC EXPO2020の展示品「高圧水素用 立体配管溶接サンプル」)